日本語教師養成学校に通うなら「通学制」と「通信制」どちらがおすすめ?
日本語教師養成学校とは日本語教師になりたい人が通う学校です。日本語教師になりたいけれど、通学制と通信制のどちらの学校を選べばよいか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。当記事では、日本語教師養成学校の内容や通学制と通信制の違いについてメリット・デメリットを交えながら解説します。
そもそも日本語教師養成学校とは?
日本語教師養成学校とは、日本語教師になるための講座を受講できる学校です。日本語教師になるための方法はいくつかあります。その中で最もメジャーな方法は、4年制大学を卒業した人が日本語教師養成学校で講座を受講するという方法です。
日本語教師の仕事は、日本語を学ぶ外国人に対して日本語の発音や文法、読み書きを教える仕事です。日本語学校で働いたり海外在住の外国人に対してオンラインレッスンをしたり、日本語教師として活躍できる場所は国内外に多数存在します。最近、東南アジアや中国で日本語教師の需要が高まっており、ベトナムでは小学校で第一外国語として日本語教育を導入するようになりました。
日本語教師養成学校では、文化庁が示した「日本語教師養成のための標準的な教育内容」に沿ったカリキュラムで講座を行います。「社会・文化・地域」「言語と社会」「言語と心理」「言語と教育」「言語」の五区分に分け、日本語教師として必要な知識や実技をバランスよく学習することが可能です。
文化庁に届出受理された420単位以上の講座を修了することで、さまざまな場所で日本語教師として働くことができます。日本語教師養成学校には通学制の学校と通信制の学校があります。自身の性格や環境に合った学校を選ぶようにしましょう。
通学制の日本語教師養成学校に通うメリット・デメリット
通学制の日本語教師養成学校は週に数回学校へ通い、講座を受講します。全ての科目を学校で学ぶため、家の近くに学校がない人や昼間仕事で忙しい人には向いていません。ここでは、通学制の日本語教師養成学校のメリット・デメリットについて紹介します。
■メリット
通学制の日本語教師養成学校のメリットの一つは、いつでも質問ができるということです。通学制の学校では先生から直接学ぶことができるため、わからないことがあれば気軽に質問することができます。
また、学校に通って勉強することでモチベーションを維持しやすいという点も魅力です。通学制の学校は同じ目標に向かって頑張る仲間と一緒に学ぶことができます。切磋琢磨する環境にいることで、モチベーションを下げることなく勉強することができるでしょう。
■デメリット
通学制の学校は通信制の学校に比べて費用が高くなります。卒業できるまでの半年〜一年の間で、学費は約50万〜60万円かかります。少しでも安く費用を抑えたいという人には向いていないでしょう。
また、通学制は授業の時間割やカリキュラムがすでに決まっています。授業の時間割を軸に生活しなければならないため、仕事をしながら通う人や他の勉強を並行して行う場合は、スケジュールの管理が大変になるでしょう。
通信制の日本語教師養成学校に通うメリット・デメリット
通信制の日本語教師養成学校は講座の一部をオンラインで受けることができます。通信制の学校に通うメリット・デメリットを紹介します。
■メリット
通信制の日本語教師養成学校の最大のメリットは、時間や場所に縛られず、自分に合ったペースで日本語教師を目指すことができるところです。昼間は仕事で忙しい人や地方に住む人でも空いた時間に講座を受講することができるため、無理なく勉強をすすめることができるでしょう。
さらに通信制のメリットは学費を抑えられるという点です。通学制の学校よりも5〜10万円ほどの費用を抑えることができます。働きながら少しでも安い費用で講座を受講したいという人には、通信制の学校をおすすめします。
■デメリット
通信制の学校のデメリットの一つは、気軽に質問ができないということです。質問用紙やオンライン上で質問をしなければならない場合が多く、疑問をその場で解決することができません。わからないことはすぐに聞きたいという人はストレスに感じるでしょう。
さらに、通信制の学校に通う場合、授業の進捗管理を自分で行わなければならないという点もデメリットです。自宅で好きな時間に講座を受けられるという点はメリットですが、強制力がなく全て自分次第となります。自己管理が苦手という人にはおすすめしません。
そして、通信制の学校は全てがオンラインで好きな時間に行えるというわけではありません。実習や一部の講座は対面、もしくはリアルタイムで授業を行う必要があることが文化庁によって示されています。全てが自由に受講できるというわけではないため、注意が必要です。
今回は日本語教師養成学校について、通学制や通信制の違いについて紹介しました。日本にはたくさんの日本語教師養成学校があります。学校によって、授業のスタイルやサポート体制もさまざまです。自分の性格や生活スタイルにあった学校を探しましょう。無料で資料請求できるところも多いため、気になる学校があればぜひ試してみてください。