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日本語教師としての給料をアップさせる方法について解説!

公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/01/20


日本語教師の仕事は、誰にでも幅広く活躍できる可能性がある仕事です。しかし一方で、スキルの証明となる明確な資格基準などが整えられていないこともあり、平均的な給与水準は低いことでも知られています。この記事では日本語教師として高収入を得る、給料をアップさせるための具体的な方法について解説します。

日本語教師の平均的な給料

日本語教師の平均的な給与はどれくらいでしょうか。勤務形態によりその平均値はかなりの差があることも分かっています。ここでは勤務形態ごとに、仕事の具体的な特徴も紹介しながら、給与額について見ていきます。

常勤講師でもそれほど高くはない

国内の日本語学校に、常勤講師(正社員)として勤務する場合は年収300~400万円が平均値とされています。多くの学校では、受け持つ授業以外にも課外活動の企画や教材作成、進路相談など、常勤講師は授業以外にもさまざまな業務に携わる必要があります。よって多忙な割にはあまり好待遇とはいえません。それでも福利厚生も整った安定した収入は魅力であり、教え子との距離も近いことにやりがいを感じている日本語教師が多いようです。

非常勤が多数派

国内における日本語学校の講師は、非常勤講師が多数を占めているのが現実です。非常勤講師の場合、アルバイトや派遣といった扱いの勤務形態も多く、給与も時給やコマ単価制となります。年収に換算すると平均で150万円前後というデータが示すとおり、受け持つコマ数などによっては日本語教師だけで生活していくことすら苦しい場合もあります。

ただ、非常勤講師の場合は掛け持ち勤務や、ほかのアルバイト、副業などをすることもできるため、必ずしも総収入が低いわけではありません。常勤講師と違い授業外の業務の比率は低いので、授業に関するスキルのみを磨けるメリットもあります。

例外的に高給なフリーランス

非常勤の勤務形態では低賃金になりがちな日本語教師ですが、フリーランス講師として独立するほどの知名度や指導スキルを持つようになれば、高収入で働くことも可能です。具体的には、外国人労働者を抱えている企業の日本語指導セミナー、大学などで講師育成のための講演など、活躍の場は多岐にわたるため、実績と営業力次第で大きな収入につなげることができます。

日本語教師としての給料をアップさせるためには?

日本語教師としての給料をアップさせるためには、具体的にどんな方法があるでしょうか。ここではいくつかの具体例を紹介します。

経験と実績がものをいう業界

日本語教師の仕事には、スキルを証明する明確な資格等が存在していないこともあり、経験と実績が評価の中心になりがちです。授業が人気を集める、生徒を引きつけられる日本語教師になれば、給与にもそれが反映されます。

常勤ならキャリアアップを狙う

もし常勤講師として日本語教師をしているのであれば、給与などが安定した環境を活かして、じっくりとキャリアアップを狙うのがよいでしょう。総合的な経験をもとに、より好待遇の勤務先に転職する手もあります。十分な実績があれば、大学などより上級の教育機関への転職も視野に入るでしょう。

非常勤ならコマ数を増やす

非常勤講師として日本語教師をしているなら、シンプルに担当コマ数を増やすことで収入アップが狙えます。もちろん、授業をあちこちで授業を掛け持ちするほどの人気を得るには、高い指導スキルがあることが前提となりますが、多くのコマを持てば指導スキルも短期間で伸ばせるという利点もあります。

海外での勤務ならチャンスも広がる

少し変わった手段として、海外の日本語学校に勤務することで給料アップを狙う手もあります。海外で日本語教師の給与水準はそれほど高くありませんが、日本語需要の高い、途上国、新興国などでは現地生活の物価も安いため、相対的にはよい暮らしができる場合もあります。また、グローバル化を追い風に幅広いチャンスも生まれ、他者とは違う実績やスキルを積むには適した方法です。

日本語教師の給料に関する注意点

そのほか、日本語教師の給料に関しての注意点や狙い目のポイントを紹介しておきます。

唯一無二のスキルやユニークな需要を手にしよう

近年の日本語教師の大きな需要先としては、来日している外国人労働者や、現地の送り出し機関などがあります。通常の日本語学校で勤務するのもよいですが、こうした労働者向けの日本語授業を展開し、高いスキルを身につけると、より大きなチャンスが掴めます。また、日本マンガやアニメブームに乗って、海外の若者が日本語や日本文化に興味を持つ例は増えています。もしそうした需要を取り込めれば、活躍の場はさらに広がります。

堅実な勤務でスキルアップ

日本語教師の仕事は、それほど給与水準は高くないものの堅実な需要のある仕事です。これから先もアジアを中心にそのニーズが衰えることはないでしょう。まずは堅実な勤務を通して、指導経験を積むのも1つの選択です。

まとめ

この記事では、日本語教師の具体的な勤務内容や特徴に触れながら、その平均的な給与額や、給料をアップさせる方法について解説しました。世界で増え続ける日本語需要をうまく取り込み、しっかりとした経験や実績を持つことが、日本語教師としての収入を上げるポイントになります。すでに日本語教師として働いている人はキャリアアップの目標を明確にしましょう。これから日本語教師を目指す人は、記事の内容をふまえ、柔軟な視点で経験を積むことをおすすめします。

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