日本語教育能力検定試験は独学か講座受講か。双方の特徴を掴もう!
日本語教師になる夢を叶えたいのであれば、合格しておきたいのが日本語教育能力検定試験です。とくに日本語学校への就職時には重要な資格であり、必須といっても過言ではありません。そこで問題になるのが、独学にするか、日本語教師養成学校の講座を受講するかです。今回は試験のそれぞれの勉強方法におけるメリット・デメリットを説明します。
日本語教育能力検定試験に合格するメリット・デメリット
まずは日本語教師能力検定試験に合格するとどんなメリットがあるのか、さらには試験を受けることのデメリットについてもお伝えします。
■試験に合格するメリット
日本語教師になりたい、さらには日本語教育に関わる仕事をしたい、という願望を叶えやすくなります。日本語学校へ就職する際にも大きな武器となり、実際に日本語教師として働くために検定を受験する人も少なくありません。また日本語を教える上で必要な知識なども学ぶ機会となるため、日本語教師としての基礎を固めることにもつながるわけです。
■試験を受けるデメリット
難易度が若干高い検定試験になります。合格率は20%台であり、低い時になると20%代前半になることもあるのです。直近の令和2年の全科目受験者数は9,033名で合格者数は2,613名であり、合格率は約29%です。
民間の試験としては合格率が低くなっており、簡単ではないことがわかると思います。また試験は年に1回のみであり、受験費用が1万円強程度かかるところもデメリットに入れてよいでしょう。
日本語教育能力検定試験の対策講座を利用して合格を目指すメリット・デメリット
次に、独学ではなく日本語教師養成学校の日本語教育能力検定試験の対策講座を利用するメリット、およびデメリットについてもお伝えします。
■対策講座を利用するメリット
学習計画をたてる必要がなく、自然と試験に向けた勉強になるのが最大のメリットです。カリキュラムが決まっており、学習の流れも学校側が決めてくれます。また試験対策の勉強が中心となるため、検定試験の勉強がより効率的にできるのです。
さらに受講する仲間もおり、彼らと一緒に情報交換ができる点もよいでしょう。モチベーションも維持できるようになり自身の学力を周りと比較することもできるので、より勉強にも身が入りやすくなります。対策講座には講師もいるので、わからないところが出てきたら質問して疑問を解消することも可能です。
■対策講座を利用するデメリット
コストが発生するのが最大のデメリットでしょう。日本語教育能力検定試験の対策講座のコストは学校によっても異なり、10万円から20万円程度はかかるとされています。まとまった資金が必要になるため、厳しいと感じる人がいることも確かです。
また受講したからといって、必ずしも合格できるわけではありません。努力も必要であり、自宅学習もある程度は必要です。決まった時間に決まった場所へ通学する必要がある点もデメリットに挙げられます。ただ、最近ではオンライン授業化しているところも出てきています。
まとめ
日本語教育能力検定試験は講座を受講するのが合格の近道です。独学で勉強すること自体は否定しませんが、かなりハードルが高く、結果的に合格へ遠回りする人も少なくありません。そもそも試験は年に1回であり、不合格になると、1年間勉強を続けなければなりません。そうならないためにも、より効率的に合格を目指せる講座受講をおすすめします。