海外で日本語教師として働くメリット・デメリットを知ろう!
海外で日本語教師として働きたいと考えてはいませんか。しかし、海外で日本語教師をすることのメリットとデメリットを詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。そこで今回はそんな方のために、海外で日本語教師として働くメリット・デメリット、そして働くためにどうしたらよいのかを詳しく解説していきます。
海外で日本語教師として働くメリット
ではまず海外で日本語教師になるメリットを4つご紹介します。
まず1つ目に「語学が堪能である必要はないこと」です。もちろん海外で日本語を教える場合には英語などの現地の言葉を交えながら教えることになります。語学力に自信がない方は、躊躇してしまうかもしれませんが、日常的な授業や生活するうえで必要となる会話は基本的に決まっているため、そこまで心配する必要はありません。
続いて2つ目に「労働ビザが取得しやすいこと」です。海外で働いてお金を稼ぐためには基本的に労働ビザが必要になります。また、このビザは海外で働くのに必要とされる職種が優先的に発行されます。つまり、日本語を教えるのであれば日本語教師が非常に取得しやすいということになります。
続いて3つ目に「海外経験が帰国後にも活かしやすいこと」です。帰国後に日本語学校などに就職しようとした際に、海外経験と日本語の指導経験があることは非常に大きなアドバンテージになるでしょう。「異文化経験をしている」「言語を上手に話せない気持ちがわかる」ということは日本語教師にとってとても大切なことだからです。
最後に「教案は詳細まで書く必要がないこと」です。養成学校の教育実習では、授業の詳細レベル(時間配分、教師の発話、学生の発話、板書計画)を非常に細かく書かなくてはいけなかったかもしれません。しかし、実際の海外の日本語学校の場合には教案はざっくり書かれていれば問題ありません。大切なポイントのみしっかりとおさえておきましょう。とはいっても、授業に慣れるまではある程度書いておいた方がいいかもしれません。
海外で日本語教師として働くデメリット
では海外で日本語教師になるデメリットはあるのでしょうか。ここでは3つのデメリットをご紹介します。
まず1つ目に「現地の言語も学ぶ機会が増えること」です。これに関してはプラスととらえるかマイナスととらえるかは人それぞれかもしれません。日本語を教える際には必ず現地の言葉でフォローを入れながら教えていくことになります。コミュニケーションに必要となる最低限の言語は身に着けておかなくてはいけません。
続いて2つ目に「学習者のモチベーションに違いがあること」です。国や地域によっても異なりますが、なぜ日本語を学んでいるかは人それぞれです。日本での就職や進学を目指して真剣に学んでいる方だけではなく、趣味や日本に興味を持ったからという理由の方もいます。そのため、学習者の学びに対する意欲に差があったり、低かったりすることがあります。
最後に「日本語を教える技術が身につきにくいこと」です。現地の日本語学校の環境にも依存しますが、学校に日本語教師が少ない場合や1人しかいないという場合があります。そのため、指導経験が浅いと参考になる指導方法を学ぶ機会が少なくなり、指導技術を向上させることが難しいかもしれません。
海外で日本語教師として働くためには?
では、海外で日本語教師として働きたい場合には何をするべきなのでしょうか。具体的な方法を5つご紹介します。
まず1つ目に「日本語教師専門の求人サイトで探す」ことです。日本語教師の大手求人サイトは3つほどあります。また国名などを入力して検索しても求人サイトにヒットするでしょう。
続いて2つ目に「日本語教師向けの合同説明会に参加する」ことです。年に数回ですが、日本語教師向けの合同説明会が開催されており、国内外から求人情報が集まります。また、最近ではオンラインでの開催も増えてきているため、地方からでも参加が容易になっています。
続いて3つ目に「養成学校や派遣会社から紹介を受ける」ことです。養成学校や日本語学校を運営する学校では、提携校として海外に教師を派遣していることがよくあります。日本語教師だけではなく現地での日本語教師インターンシップ(基本的には無給)や現地の日本語教師アシスントができることもあります。
続いて4つ目に「日本語補習校や個人塾にアプローチする」ことです。日本語学校だけではなく、日本語補習校や個人塾でも日本語の教師を採用していることがあります。このような場合は未経験であっても積極的に採用してくれる場合も多いようです。しかし、日本語教師としての経験にはならないことがありますので注意してください。
最後に「青年海外協力隊に応募する」ことです。基本的にはボランティアになりますが、任務完了後には手当や生活費、交通費も負担してもらえます。希望する国に派遣されるとは限りませんが、未経験でも派遣してもらえるひとつの手段です。
今回は海外で日本語教師をするメリット・デメリット、そして日本語教師として働くためにはどうすべきなのかを解説してきましたが、いかがだったでしょうか。海外で日本語教師として働くことは勇気のいることかもしれませんが、国内では得ることのできない経験ができる職のひとつではないでしょうか。もし海外で日本語教師になることを考えている方がいれば、今回の内容を参考にして夢を叶えるため行動してみてください!