日本語教師に向いているのはどんな人?向いてない人の特徴も解説!
日本語教師を目指しているものの、自分に本当にあった職業なのか不安に思っている方は多いのではないでしょうか。人に教える職業であり、教え方によっては生徒の未来をも左右してしまうかもしれません。とくに責任感が強い方は悩んでしまうところです。そこで今回は、日本語教師に向いている人、および向いていない人の特徴に迫ります。
日本語教師に向いているのはこんな人!
日本語教師に向いている人の特徴を3つ紹介します。ご自身に当てはまるかを確認しながら読み進めてもらえたら幸いです。
■人に教えることが好き
日本語教師は人に教えることが仕事であるため、人に教えることや人に接することに楽しさを覚える方に向いている職業です。一辺倒の教え方では外国人が理解してくれないこともあるため、具体的に説明するスキルや能力も当然必要になります。さまざまな学習法を勉強し、生徒たちの理解度に合わせて使い分ける、などの柔軟性も必要になってくるでしょう。
■異文化に興味があり理解しようとする
日本語教師はさまざまな文化で育ってきた人々と触れ合う仕事になります。日本以外の文化にも適応しやすい人のほうが、働きやすい職場といえます。海外で暮らした経験がある方、留学経験がある方のほうが経験もあるので仕事がしやすいといっても過言ではありません。
■外国の言語にも興味がある
「日本語教師なのだから日本語だけできればよい」と考えている人には向いていません。中には、ほとんど日本語を理解せずに日本に訪れる生徒も多いからです。彼らを教えるためにはコミュニケーションも大切であり、とくに重要なのが英語です。基本的にはアジアの生徒が多いのですが、彼らはある程度英語を理解している状態で日本語を学びます。
つまり英語であるとコミュニケーションが取りやすいため、マスターしておくと後々プラスになることは間違いありません。英語を使って日本語を教える、といった方法もあり、外国語について興味を持っている人のほうが日本語教師として成功しやすいです。
日本語教師に必要な能力とは?
適正とともに重要なのがスキルです。では、実際に日本語教師として働くためにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。
■柔軟性があり臨機応変に対応できる力
異文化と触れ合うため、些細な摩擦は日常茶飯事といっても過言ではありません。「なぜ理解してくれないんだろう」とずっと悩み続けていても解決はしません。テキストの内容をそのまま進めても理解してもらえないこともあるため、独自に教材を作るなどして臨機応変に対応する必要性があるわけです。また外国で日本語教師をする場合、職場環境が悪いことも少なくありません。そんな時にも柔軟性が重要になるわけです。
■忍耐強さ
日本語教師養成学校などで教えるスキルは充分についたとしても、実際に働き始めるとさまざまな壁にぶつかることはあります。説明したとしても、生徒全員がすぐに納得してくれるわけではありません。中には理解できずにやる気をなくしていく生徒もいるのです。そういった生徒に対しても、我慢強く教えていくスキルも必要になります。
■主体性がある
場合によっては数十名の生徒を教えることになります。彼らを授業に引き込むためにも、ある程度のカリスマ性や主体性といったものが必要になります。授業は基本的に事前の計画に沿って行われますが、生徒の理解度をアップさせるため、楽しませるために独自のプランを組み込む必要もあります。熱量が高かったり、周囲の人を引き込めたりするような人のほうが日本語教師には向いているのです。
逆に日本語教師に向いてない人とは?
日本語教師の適性がない人の特徴についてお伝えします。複数当てはまる場合は、もう一度考えてみるとよいかもしれません。
■人の立場や意見を尊重できない人
自分の考えを強引に通そうとする人には向いていません。さまざまな文化で育ってきた人々を相手にするため、生徒と衝突する可能性もあるからです。生徒たちはどのようなコミュニケーションを求め、どのような授業内容を求めているかを考え実践する力が必要です。
■柔軟性に乏しい人
テキストの中身だけで生徒たちが理解してくれたら、そんな楽なことはありません。しかし実際には、テキストの内容だけでは実践的な日本語は身につきません。そこで生徒たちの理解度に合わせて、柔軟に対応する必要性がでてくるわけです。
「ここを理解していない生徒が多いから、このような教材を作ってみてはどうだろうか」といったことを定期的に考えられる人であれば日本語教師は向いています。何も考えずにテキストの内容だけを教えればよい、と考える人には向いていないのです。
■後ろ向きな人
環境が整っている日本で教える場合はあまり気にしないでもよいかもしれませんが、海外で日本語教師として働く場合はさまざまな問題が発生します。コピー機やパソコンなどの機械が揃っていないこともあるのです。そういった状況でも前向きに取り組める人であれば、ある程度は対応できるでしょう。何かとマイナスに捉えてしまう方は、対応できずにつらい日々を送ることになります。
まとめ
日本語教師には適正というものがあり、日本語教師養成学校だけに通うだけで身につくものではありません。人に教えることが好きでしょうか。異文化について興味があるでしょうか。外国の言語にも興味があるでしょうか。日本語教師として必要なスキルについてもお伝えしたので、参考にしてみてください。