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日本語教師における“常勤”と“非常勤”の違いとは??

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/03


グローバル化などを背景に、日本語教師の仕事には多様なチャンスが生まれています。ところで、この業界ではよく聞く“常勤”と“非常勤”の違いは理解できているでしょうか?この記事では、日本語教師として日本語学校で働く際の、常勤と非常勤の違いについて、仕事上の特徴やメリット・デメリットについてまとめています。

日本語教師における“常勤”と“非常勤”の違い

日本語教師における常勤と非常勤の違いは、ほかの教育業や講師業と似ている部分が多いです。しかし、日本語教師ならではの事情もあるので、ここではその違いについて、勤務内容の特徴とともに説明します。

常勤の場合の特徴

常勤の日本語教師として雇われた場合は、会社でいえば正社員になったのと同じで、月々決まった基本給プラス各種の手当、福利厚生サービスなどを受けることができます。ただし、多くの場合、授業そのものだけでなく、授業外での業務内容にも携わることになります。生徒募集から、クラス運営、教材やテストの作成、課外活動や卒業生のサポートなど、勤務先によって事情は異なるものの、年間を通じて多忙な日々を送ることになります。

非常勤の場合の特徴

非常勤講師は、担当した授業だけを行う勤務形態です。学校運営などの授業外の業務を任されることはあまりなく、授業準備に集中できます。勤務時間も授業中心となり、時間的な余裕が手に入ります。ただし、お給料が担当したコマ数、または時給制で計算されるため、常勤講師に比べると安定収入を確保するのが難しい勤務形態です。

どちらにもメリットとデメリットがある

日本語教師における常勤と非常勤の違いにおいて大切なことは、どちらにもメリット・デメリットが存在するということです。それらについては次項で詳しく説明するので、正しく把握しておきましょう。

日本語教師の“常勤”と“非常勤”それぞれのメリット・デメリット

日本語教師の常勤と非常勤それぞれのメリット・デメリットについて、具体的なことに触れながら、さらに細かく見ていきましょう。

常勤のメリット

常勤の日本語教師のメリットは、何といってもお給料面で安定していることです。また、授業以外で生徒の悩みの相談に乗ったり、課外活動を企画したりと、教え子との距離が近いためやりがいを感じる人も多いでしょう。カリキュラムやテストの作成、クラス運営などを通して、教務全般の経験が積めるのもメリットです。

常勤のデメリット

国内の一般的な日本語教師の給与水準はあまり高くはなく、そのわりには年間を通じて多忙な日々を送ることになります。学校の長期休み期間にも仕事はあるので、仕事を掛け持ちすることや、スキルアップのために勉強するなどといった行動は制限されます。教え子との距離が近いメリットを、逆に感情移入してしまうからデメリットだととらえる人もいます。

非常勤のメリット

非常勤のメリットは、担当する授業以外の業務には縛られにくい点です。仕事の掛け持ちも容易なので、自分の指導スキルを磨くことに集中しやすいという利点があります。長期休みなど授業がない時期は時間ができ、ほかの仕事やスキルアップの勉強に使うこともできます。高いスキルや実績を持つ人気講師となれば、高収入も期待できます。

非常勤のデメリット

非常勤の日本語教師として働く場合の最大のデメリットは、給与があまり高くないうえに、収入自体も不安定なことです。家族を養わないといけないような場合は、とくに収入を安定させるための工夫が必要になるでしょう。生活するのにじゅうぶんな収入を得るためには、授業の掛け持ちなどで担当コマ数を増やすか、アルバイトや副業などで安定収入を確保する必要があります。

日本語教師として働くなら常勤講師と非常勤講師どちらがおすすめ?

日本語教師として常勤講師と非常勤講師、どちらで働くのがおすすめかと聞かれたら、メリットとデメリットがそれぞれにあり、はっきりと決めることはできません。これまで見てきたメリット・デメリットを踏まえたうえで、日本語教師としての実生活や、あなた自身の性格などを自分自身で想像してみましょう。そうすれば、常勤講師と非常勤講師、どちらがあなたに向いているのか見えてくるはずです。

常勤講師が向いている人

給与や福利厚生など、生活上の安定を何よりも重視する人には常勤講師が向いています。また、課外活動や進路指導などで生徒に寄り添う覚悟があり、それらにやりがいを感じる人にも向いています。また、授業スキル以外の経験が積めるため、教務管理や学校運営を同時に学んでいきたい人には常勤講師が適しているといえるでしょう。

非常勤講師が向いている人

新しい環境に強く、授業をすることそのものが楽しいという人は非常勤講師に向いています。生活上の安定を手に入れるためには、多くの授業をこなす必要がありますが、その分、指導に特化したスキルと実績を集めることができます。授業外の業務はあまりしたくない人、生徒との密なコミュニケーションは苦手という人、時間的自由を優先したいという人も、非常勤講師のほうが適しています。

まとめ

日本語教師における常勤と非常勤の違いについて解説するとともに、その具体的な仕事内容の違いや、メリット・デメリットを分かりやすくまとめました。日本語教師の常勤と非常勤にはそれぞれ特徴があるため、各自が思い描く生活やキャリア形成の目標に合わせて、自分に合った勤務形態を選んでいくことをおすすめします。

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